3年ほど前までは、大阪府の高校入試は全体として
公立志向が強かったと記憶しています。
この仕事をし、毎年生徒の保護者の方々と進路のお話をしてきた人なら誰でもそう感じていたと思います。
ただ、ここ数年の間に私立高校のニーズが強くなっています。
そのあおりか公立高校入試の倍率が落ち込み、1倍を切る高校が3~4割近くという考えにくい事態となりました。
今年はそこまでひどくはありませんでしたが、とはいえ1.0台や1.1台が多数出ています。
これは私立高校の無償化が原因と言われますが、それだけではないと感じています。
特に大阪は世帯収入によりますが、すでに私立高校の無償化はほぼ実施されていたからです。
これは私立高校の設備の充実・そして学習内容のきめ細かさ・そしてそのアピールといった戦略が大きな効果をあげているように思います。
私立高校の先生方とよくお話をしますが、やはり生徒の事を考えたカリキュラムや行事を計画し実施されています。
この「公立高校離れ」という現象は、公立高校が本当に先のことを考えてこの問題に取り組まなければさらに加速するのではないでしょうか。
僕たちが保護者懇談で志望校の相談を受けたりする上でも気になるところです。
今年の高校入試にも注目していきたいと思います。